ピノ・ノワール専用セラー
マルタン・セラーでのプレミアムピノ・ノワール醸造に大きな成果が見られたことを契機に、より大きなスケールで高品質なピノ・ノワールづくりを進めようと2009年、メインセラーの近くに新たにこのピノ・ノワール専用セラーがつくられました。
選果台で良い房のみを選別し、その後オープントップタンクで発酵、バンチングダウン(ピジャージュ)による香味成分の抽出など、基本的な醸造過程はマルタン・セラーと同じですが、発酵タンクが18,000Lであったり、ピジャージュ作業が油圧式の機械で行われたりと、より大きなスケールでの仕込みが可能となっています。発酵タンクはステンレス製のオープントップタンクが22基設置され、最大で53万リットルのワインが生産可能です。
当初はピノ・ノワールのためだけに作られたセラーでしたが、試験的にシラーをこのセラーで仕込んだところ、大変良い結果が得られたため、現在では「シングルヴィンヤード」シラーや「レゼルバ・エスペシャル ”ヴァレー・コレクション”」シラーもこのセラーで醸造されています。