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グレゴリオ・マウレン氏:コノスルの本拠地、サンタ・エリサ葡萄園管理者(2016年4月「ガーディアン」掲載記事訳)

グレゴリオ・マウレン氏(57)は、コノスルの基礎であるオーガニック農法ならびにサステイナブル農法のカギを握る人物です。1993年のコノスルの創立以来、コルチャグアの葡萄畑を管理しています。

出身地は?

チンバロンゴの農家で生まれ育ちました。父はずっとチンバロンゴの農場で働き続けて、私もここで37年間働いています。私の記憶のすべてはここ、チンバロンゴにあります。

チンバロンゴはどのように変わりましたか?

コノスルがチンバロンゴの葡萄畑を購入した1993年から、多くのイノベーション(革新)が始まりました。イノベーションはとても前向きなもので、とりわけ葡萄畑の管理方法についてはそうでした。90年代以前は、除草剤を大量に使うのが普通でしたので、私たちも化学薬品を使用して雑草を駆除しておりました。コノスルが来て最も変わったことは、オーガニック農法への転換です。これで葡萄畑がとてもカラフルになりました。以前は葡萄以外には何もない土地でしたが、今ではたくさんの草木や植物を見ることが出来ます。ガチョウや野鳥、鶏などの動物もいます。よりサステイナブルになりました。

最初に自転車を買ったのはいつですか?

10歳か11歳のときです。ここではみんな自転車に乗っています。コノスルがシンボルにしている自転車は、毎日自転車に乗って働きに来るワーカーたちへのオマージュなのです。

チンバロンゴの自転車がコノスルのボトルに描かれ、世界中を旅していることは誇りに思いますか?

ええ、もちろんです。自転車は移動のためのツールでとてもシンプルなものですが、私たちやこの場所にとっては非常に大事なものです。

この場所のどんなところが好きですか?

チリは素晴らしい国です。南北にとても長く、北は砂漠、南はパタゴニアの美しい土地があります。ここはその中間で、「ヴァレ・セントラル」と呼ばれる地域です。とても豊かな土地で、四季折々の魅力があります。私はどの季節も好きで、長い夏や、落ち葉が舞い散るロマンチックで詩的な秋も好きです。ですが、一番好きなのは春です。私たちの畑仕事が始まる季節なので。

この仕事の一番好きなところは?

私が今までの人生で学んだことのひとつは、自分の仕事を愛し、情熱をもって取り組むべきだということです。私は毎朝、幸せな気持ちで目覚めます。なぜなら、今日という日は新しい日で、今までとは違う経験から新しいことを学ぶことが出来るからです。この仕事はたくさんの認証や専門的なタイトルを取ることは出来ますが、自然の中で働くということは地味な経験を積み重ねることであって、その一秒一秒が学びの場なのです。

Photograph: Santiago Soto Monllor

※このコラムは、2016年4月15日付でイギリスの大手一般新聞「ガーディアン」に掲載された記事(無料)を本ウェブサイト向けに訳したものです。元記事はこちら

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